どーも。堀内です。
マネジメントをする立場になった人で、もともとのプレイヤーとしての能力が高かったところからマネジメント側になっていく、というのが多いのではないでしょうか?
スポーツなどのチームでは、完全に一致はしませんが、仕事上では多くそれが求められると思っています。
マネジメントとリーダーも厳密には違うのですが、 自分の仕事ぶりを見せながら、マネジメントするようなプレイングマネージャーは、プレイヤーとしての能力が高いことで、その信頼を得ることが容易になるというメリットがあります。
スポーツで言うとリーダーはキャプテン、 マネジメントは監督のようなものでしょうか。
監督は過去の栄光で信頼を得ることはもちろんできますが、言葉で伝える能力が重要になります。 言語化する能力とでも言いましょうか。 体系立てて説明することや、参考になる文献などを使って、メンバーを良い方向に導こうとします。
※もちろん、人間性・カリスマ性のようなものもあるので言語能力だけが重要、というわけではありません。
今回のタイトルにしたのは、
マネジメントする側になると、どうしても体系立ててタイプ別に分類したいという思いがでます。
自分の経験や文献の事例に当てはめようとする傾向があるためです。
分類することで、自分の考えを整理し、経験した選択肢のなから行動を選びやすくしています。
「A君ってこういうタイプだよね。だからこういうの好きなんじゃない?」 「B君は慎重なタイプだから、これは向いてないな」
のような会話があるのではないかと思います。
しかし一方で、メンバー側の立場ではどうでしょうか?
自分を過去事例の誰かに置き換えられるのはどう思いますか?
ある程度社会人経験があったり、自分を分析できている人は、冷静に受け止められると思いますが、 「タイプ」に分類されるのが、私自身はとても嫌いでした。
社会人2年目くらいまではプレイヤーとしてバリバリ仕事をしていました。
その中で尊敬していた上司に、
「堀内くんは直感タイプだから、このお客様とは合わないんじゃないかな」
みたいなことを言われた思い出があります。
単純に担当者を決めるMTGの1シーンで、誰も気には止めなかったと思います。
私自身も「このお客様と自分はあわないんだ。ふーん」くらいで流していました。
実際に私以外のメンバーが担当になり、プロジェクトは進んでいったのですが、終盤に大変な時期を迎えて、ヘルプでそのお客様に会いに行き、プロジェクトの一部を無事に完了する事ができました。
その後、そのお客様はプロジェクトでなにか問題が発生すると、私に電話をかけてきてくれるようになりました。
担当が別なのに連絡してくるのはどうなの?というのはごもっとも。
全体が落ち着いてから、お話をする機会があったので
「メイン担当僕じゃないですよ。笑」 みたいなことを言いました。
「だって話が早いんだもん。最初から担当してくれればよかったのに!」と言われたのを覚えています。
お客様が求めていたのが直感タイプだったと言えますが、
苦手と思われたタイプのお客様も対応できたとも言えます。
苦手を克服・成長できたと思っています。 食わず嫌いをしなくて済んだ、という感じでしょうか。
タイプに分類されることで、回避したものが、 成長の可能性を閉ざしてしまうこともあるんじゃないかと思います。
今でも自分はこういうことしかできない、と制限するのが嫌いです。 無限に成長したいです。
メンバーに対しても、タイプとしての分類をしてしまうシーンはありますが、可能性を絶たないように気をつけています。 タイプ分けポジティブに使うように心がけています。
人生における絶対的に平等なものは、時間だと思っています。 有限の時間の中でよりより取捨選択をするために、マネジメントやリーダーは方向性を示してあげると良いと思います。
不向きなものもあると思います。でもやってみたいという気持ちもあると思います。 許容できる幅が大きいことが、会社やマネジメント側の器の大きさなんだろうなと感じています。
私自身、いまだに無限の可能性を求めていますが、
尖らせる武器を磨くべきだというのもわかっています。
メンバーには尖らせるべき武器を伝えながら、他の可能性に対する経験を丁寧に話すことを心がけています。
私自身の経験則であったとしても、それを説明する必要がある、というところですね。
挑戦者が一番成長すると思います。 挑戦者を応援する管理者であり、自分も挑戦者で居続けようと思います。
ではまた。
2022.10.21 堀内文雄(カタールでの働き方を整理しなければ)