どーも、代表の堀内です。
前回に続き、ディレクターチーム向けの話です。
前回の記事はこちらから! ディレクターの話をしよう in 2023 〜情報を正しく伝える〜
ディレクターとは、指揮者や監督を指すものだと認識しています。
我々のような業界では、複数のメンバーが関わるプロジェクトで、その工程が円滑に進むようにメンバーやスケジュールの調整・管理をすることが主な仕事となっています。 各企業や各業界、各プロジェクトにおいて、少しずつ持たされる役割は変わってくることもありますが、メンバーの管理とスケジュール管理、また成果物の管理についてはおそらく共通のものだと思います。
マネジメントについての記事はこちらでも! タイプに分類したい管理者 VS 分類されたくない挑戦者
今回はその中でのメンバーとスケジュールの管理に関わる部分をお話します。
ディレクターは監督ともいわれるケースがありますね。(監督はマネージャーと言うケースもあると思います。) どのように作るのか、何を作るのか、何が優先なのか、などを作る工程を担当するメンバーに伝える必要があります。
おそらく通常のプロジェクトにおいては、 要件が決まり、 全体の設計をし、 タスクを洗い出し、 スケジュールを作成し、 その通りに勧めていくような流れになると思います。
しかし、プロジェクトは生き物で、前回にあったような話の理解がずれるケースがあったり、詳細をよく聞いたら違うことがあったり、作っていく上で現実的じゃない部分が出てきたり、状況の変化があることが多いです。
何かに詰まってしまうと、スケジュール通りいかない、というのは経験者の方々は理解できると思います。
詰まらないためにも事前の準備が大事になりますし、疑問が生まれたら早い解消が望まれます。 不測の事態に備えて、できるだけスケジュールは前倒ししたい、というのもあると思います。
そのためにもメンバーには最高のパフォーマンスを出してもらいたいですよね?
最高のパフォーマンスを出してもらうためには「迷いをなくす」ことが大事になります。
疑問が生まれる → 手が止まる こっちのほうが良いのでは? → 手が止まる 本当にこれで良いのかな? → 手が止まる 様々なシーンで手が止まってしまうことがあると思います。
その手が止まらないようにディレクターが動いておきたいですね。
その中でできることを以下に3つあげます。
1.事前準備において迷いをなくす
すでに分かっていることについて、正しく情報を伝えておく、残しておくことが重要です。 前回のブログにも通じるところがあります。
2.チームの目標とその考え方を共通にしておく
プロジェクトメンバーはチームです。先程「ディレクター=監督」と言う表現がありましたが、 スポーツチームの監督はこの行為をしています。 どのようにプレイするのかを共有して、都度指示を出さなくても自分で動ける状態にしておきます。 手が止まる要因がでてきたときの優先順位付け・行動指針を決めておく、ということです。 弊社ではプロジェクトキックオフ時に「トレードオフスライダー」を使うことが多いです。
トレードオフスライダーの例
3.コミュニケーション方法を決め、迅速な課題解消をできる仕組みを作る
課題が発生することは予め想定できるもので、1件も課題がないプロジェクトは有りません。 課題が発生した場合にどのように素早く課題を解消できる方法を確立しておくかが大事です。 週に一回定例会を組むのも良いと思いますが、その1週間を待つ必要が本当にあるのか? 課題をすぐに伝達し、検討、解消までを1-2日でできないものか、そのためのサイクルを組めているかが大事です。 弊社では、毎日のstandupMTGを使いながら、課題の発生を明らかにし、アクションを起こしていくような対応をしています。
ディレクターが行うべき「迷いをなくす」行為は他にもたくさんあるのですが、 主に上記の3つが大事かと思ってあげさせてもらいました。
この「迷いをなくす」というのも、ディレクターが何をやったら良いか判断に悩む時に、プロジェクトメンバーの「迷いをなくす」ための優先順位付け・行動指針に使えるものだと思っています。
ディレクターMTGでもチームのミッション・ビジョン・バリューをきめる動きがあります。 「迷いをなくす」以外に決まったら共有したいです。
ではまた。
2023.06.16 堀内文雄(贔屓のチームの監督途中退任劇はなかなかダメージある)