はじめまして、2024年4月にクラベスに入社した、クラベスのひげ担当(自称)こと湯面と申します。

自分のこれまでと入社半年を振り返りつつ、クラベスという会社を通して変化した世界の見え方をお伝えできればと思います。

本に埋もれる生活の中で抱えた不安

もともとは全くITとは縁のない暮らしをしていまして、大学は文系、卒業後は図書館で契約社員として働いていました。

自分は本がとても好きで、学生時代もひたすら色んな本を読み漁る日々だったので、それはそれで楽しい暮らしだったかなと思います。

「文字の海に溺れるように 生きている娘が一人いる」

という蟲師(漫画)の一節に心惹かれるような方であれば、埋もれるほど本に囲まれた生活というのは随分と眩しく見えるかもしれません。

ですが、やはり契約社員の暮らしというのは常に不安の翳りを抱えており、年齢が上がるにつれ、少しずつ色濃くなっていくのを感じていました。

趣味のゲーム制作をきっかけにITの世界へ

一方で、本と並ぶほど自分の生活を大きく占めるようになった趣味がもうひとつありました。

それがゲーム制作です。

子供の頃から何度かトライ→挫折を繰り返していたのですが、大人になってようやく色んな概念を理解できるようになり、きちんと作品として世に出せるようになります。

ゲーム制作を通じてプログラミングの基礎を学び、いつしかプログラミング自体がとても楽しくなって、独学でJavaなどを勉強するようになり……。

このまま本に囲まれた暮らしを続けるのが難しいのなら、いっそのこと思い切って興味があることにチャレンジしてみよう。

そんな決意をもとに、二十代後半未経験でIT業界に飛び込みます。

飛び込んだ先は虹彩認証の閉ざされた世界

現実的な話として、二十代後半未経験で雇ってくれるというところはなかなかありませんでした。が、そんな中で前職の会社に声をかけていただき、藁にもすがる想いで転職したのを覚えています。

そうして自分が向かうことになったのは、虹彩認証(こうさいにんしょう)の閉ざされた世界、金融系システムの開発・保守案件でした。

虹彩認証なんて本当にあるんだ、という驚きが凄かったですね。金融系はセキュリティに厳しいところも多く、スマホの持ち込み禁止などは聞いたことがありましたが……なんだか映画みたいで「すげー」という感想しか出なかった覚えがあります。

そこでテストから入り、少しずつバックエンドのコーディングを経験して、三年目から要件定義やチーム管理を任されるようになります。

選んだというより他に選択肢がなく、無我夢中で飛び込んだ前職ではありましたが、ありがたいことに人にはとても恵まれていたなと思います。特に前職の社長は現場における上司でもありましたが、様々な考え方を教えていただき、色んなことにチャレンジする機会を与えてくれました。

ただ、前職は客先常駐という働き方であったため、自社の権限で自由にできる範囲はどうしても限られていました。

技術は十五年以上前のものが現役で活躍しており、数十ページに及ぶコーディング規約はほとんど改定されないまま。新しいツールの導入を求めても二年間放置されていたり、何か問題が起きるとチェックシートの項目が増えるだけの再発防止策だったり……。

そこにはやはり「今までそうだったし、これからもそのままでいいよ」という、変化を嫌う文化の根強さがありました。

変化を求めてもう一度外の世界へ

QiitaやZenn、ITMedia、SNSなどで、様々な媒体で技術の進歩を目の当たりにしながら、虹彩認証の閉ざされた世界で続けられる変化のない仕事。

自分は外の世界でもきちんとエンジニアとしてやっていけるのだろうか。 そういう不安が常に付き纏う感覚は、まるで転職前に逆戻りしたかのようでした。

それでも、自分がやれる範囲で色々と変えていこうと頑張った結果、チームの生産性はかなり向上したと思います。 ただある程度やり尽くした末に、それでも仕事の内容は変わらないまま、日々の暮らしがただのルーティンワークと化していることに気づいた時、やはりこのままじゃダメだと。

エンジニアとして新しい世界、技術にチャレンジしてみようと、恩義ある会社を辞める決心をしたのでした。 求めていた会社像 転職するにあたって、じゃあ自分はどんな会社を求めているんだろうと考えると、下記の条件を満たす会社が理想だなと思いました。

・客と対等な立場でビジネスが行えること(顧客に振り回されるのは避けたいし、客先常駐で権限が限定されるのも嫌だ)

・自由な働き方ができること(特にフルリモートでの働き方が可能であること)

・モダンなな技術で開発が行えること

・変化を受け入れる・望んで変化していけるスタンスを持っていること

・残業時間が少ないこと(元々自分の価値観として、残業の多い働き方は避けようと決めていた。理由は、残業ありきの働き方になると安易に時間で解決しようとしてしまい、より効率よく働く方法を考えなくなってしまうと考えているため)

果たしてそんな都合の良い会社はあるんだろうか、と思うかもしれません。とはいえ、せっかく転職してもまた同じような悩みを抱えてしまうと意味がないので、可能な限り夢見て新しい世界を目指そうというのが自分の想いでした。

クラベスとの出会い

転職の決意をしていくつかの会社とカジュアル面談をしましたが、その中で一番面談の雰囲気が良かったのがクラベスでした。

柔らかい空気感の中、それでも技術の研鑽は怠っておらず、気合根性というよりは皆が自然体でレベルアップしようとしている環境であることがとても魅力的だと感じました。 また、会社のSNSが非常に活発に更新されており、社長自らが定期的にブログを更新するなど、会社としてとても前向きであることが感じられたのも良かったです(同時並行で進めていた別会社様は、二年前でブログが止まっていたので……)。

あとこれはたまたまかもしれませんが、同時に受けていたいくつかの会社の中で、実際にコーディングしてみてくれ、なおかつその実装を選んだ理由を教えてくれという課題が出たのはクラベスだけでした。きちんと実践的な技術を大事にしてくださっているのかなという印象もありましたし、それに応えるのもまた楽しかったというのも大きかったです。

元々はフルリモートという単語に惹かれて求人を見たのですが、フルリモートはあくまで一つの選択肢に過ぎず、自由な働き方を尊重してくれている結果フルリモートも可という姿勢もとても素敵だと感じました(ひげもOKなのだ)。

実際にクラベスに入社してみて

実際にクラベスに入社してみて、入社前の印象と特にギャップは感じなかったです。

何ができないかよりも「これから何をできるようになろうとしているか」をとても大事にしている印象があり、新しいことにチャレンジする人に対してそのノウハウを持つ人がきちんとサポートに入ってくれたり、気軽に相談できる環境を作っているのがとても素晴らしいと感じました。

実際自分も入社してからの半年間は、毎日が新しいことに対する挑戦。前職の現場ではついぞ使う機会のなかった様々な今時の技術を、どんどん吸収していく濃密な時間を過ごすことができました。

また、周囲の人が皆新しいことにチャレンジし続けている人ばかりなので、常に良い刺激を得ることができたのもとてもありがたかったです。

今後の目標

これまでは漠然と、フルスタックエンジニアを目指して色んなノウハウをどんどん身につけていきたいという思いがありました。が、ひとまずは今まで触ってこなかった分野であるインフラのノウハウに必要性を強く感じ、学習を継続している状況です。

また、マネージメントについても非常に優秀な方がおり良い刺激をもらえるので、またチャレンジしてみたいという想いもあります。

ここまで読んでくださった方へ

閉ざされた世界に飽き飽きしているのなら、ぜひクラベスに飛び出してみましょう!

チャレンジする人を応援する文化がとても色濃いので、きっと思い描いていた理想に、今いる場所よりもぐっと近づけると思います。

切磋琢磨、一緒に働ける時を楽しみにしています!

関連記事

2025/01/08

ホワイトSESを飛び出して、受託開発の会社に挑戦した理由

著者:柿 海斗

2024/07/31

念願のエンジニア転職を果たした企業を1年半で離れ、クラベスに転職した理由

著者:梁瀬 健太

2024/06/06

エンジニア採用と正面から向き合える環境を探していたら、本音でおすすめできる採用担当になれた

著者:高橋 かおり

2024/04/04

自社サービスを経験してきた僕が1000km離れた受託開発の会社に入った理由

著者:清原 和憲